広州―学生街で本場・広東料理を格安でいただこう!

日本でも有名な広東料理は高級なものだと目玉が飛び出そうな価格になります。

ふかひれしかし本場の人間も毎日ふかひれスープを飲んでるわけではないはずです。ならば本場広州に行けば安くて美味しい本格広東料理があるのではないでしょうか。

あの大作家・魯迅先生も教鞭を執っていた大学の周辺グルメをご紹介します。


学生街のご飯というとどのようなものを想像しますか。安い、早い、そして量が多いという少々雑だけどとにかく満腹になれるものが多いと思います。

中国でも同じです。同じですがやはりそこは何よりも食を重視する中国、味も良くなければたとえ学生街の安食堂であっても生き残れません。

逆に言えば学生街に行けば美味しいご飯が安価で食べられるのです。そこで今回は食の都広東省広州市、国立中山大学周辺のご飯をご紹介します。

広州は中国大陸のほぼ南端に位置する広東省の省都で、香港からも近い位置にあります。日本でも四大中華料理の一つとして馴染み深い広東料理の説明は今更要らないでしょう。

ジャッキーチェンが食い逃げしようとして店主に怒られるシーンのあの料理です。思い浮かべただけでお腹が空いてきますね。

そんな広東料理を安く食べられる国立中山大学は中国ではとても歴史のある名門大学です。あの大作家・魯迅先生もかつてここで教鞭を執っていたそうです。

地下鉄やバスで中山大学に着いたらまずは一番外側にある北門をご覧ください。正体字(旧字体)で大きく「國立中山大學」と書かれています。

名門校の威厳を感じさせる大きな門です。ちなみに中国では国立大学は多々あるものの名前に国立を冠しているのはここ中山大学と武漢大学だけだそうです。中華民国の痕跡が学校名に残っているのです。

国立中山大学

それでは本題の美食を探しましょう。

北門を出て左にまっすぐ行くと田園拉腸という食堂があります。拉腸とは米粉を薄く延ばして蒸した生地で具材を巻いたもので、広州の代表的な料理です。

生春巻きに似た料理なのですが、拉腸は皮が分厚いため弾力が極めて強く、通常は予め切って出てきます。

中の具は牛肉やエビなど多数ありますが、広東料理らしい叉焼がお勧めです。こってりした甘辛いタレもまた食欲をそそります。

拉腸は日本の広東料理屋ではなかなか見かけない隠れた名物と言えるでしょう。お値段は15元(270円)ほど。

お次は艇仔粥です。いわゆる中華粥、広東粥ですが本場広州のものは様々な具がゴロゴロ入っておりお粥なのにとてもボリュームがあります。

具は肉や魚、叉焼、豆、油條(中国風揚げパン)などで、これらとご飯を中華風スープで長時間煮立てた艇仔粥はお粥の完成形と言えるでしょう。

先ほどの田園拉腸でも食べられますが北門を出て右側にも数件艇仔粥を出す食堂があります。お値段は大体20元(360円)前後。

中山大学周辺にはこの他にも焼きたての叉焼などをこれでもかと載せた豪快なぶっかけ飯類や体に優しい薄味の中華スープ麺、さらにはミルクティーやマンゴースムージーといった冷たくて甘い飲み物など、とても抗えない誘惑に満ち溢れています。

かんとん

本格広東料理を毎日食べられる学生生活なんて羨ましいと思いませんか?皆さんもぜひ広州の中山大学を訪れて食の都の底力を実感してください。